オロロンラインの魅力と絶景スポット
オロロンラインの名前の由来は、このルート沿いの天売島(てうりとう)に生息する海鳥「オロロン鳥(ウミガラス)」の鳴き声からきています。
目の前に広がる日本海と、内陸に広がる雄大な大地が織りなす景色が、ライダーを魅了するスポットです。
サロベツ原野とオトンルイ風車群
オロロンラインのハイライトの一つが、豊富町から幌延町にかけて広がるサロベツ原野です。
ここは広大な湿原が続き、特に春から夏にかけてはワタスゲやエゾカンゾウなど色とりどりの高山植物が咲き乱れる原生花園として知られています。
遮るものが何もない地平線の景色は、まるで海外にいるような錯覚を覚えます。
圧倒的なスケールの風力発電所
サロベツ原野を走る道道106号線沿いには、オトンルイ風力発電所の巨大な風車群が立ち並んでいます。
高さ約100mにもなる風車が一直線に連なる光景は圧巻で、この道道のシンボル的な存在です。
バイクを停めて、その巨大さと、風の音だけが響く静寂な空間をぜひ体感してください。
天気の良い日には、遠方に浮かぶ利尻富士(利尻島)の美しい姿を望むこともできます。
日本海に沈む感動的な夕日
オロロンラインは北海道の西海岸を南北に走っているため、全線にわたって日本海に沈む雄大な夕日を眺めることができます。
特に、留萌市の黄金岬(おうごんみさき)や、初山別村のみさき台公園などは夕日の絶景スポットとして有名です。
ツーリングの予定を調整し、旅路のクライマックスとして感動的なサンセットを味わってみてください。
季節ごとの走行の注意点とおすすめグルメ
オロロンラインは季節によって魅力と注意点が大きく変わります。
走行シーズンと気象条件の注意
バイクツーリングのベストシーズンは、一般的に5月下旬から9月です。
夏場でも気温が上がりにくいため、朝晩は冷え込むことがあります。念のため防寒対策を怠らないようにしましょう。
また、春先や秋口、特に留萌以北では風が強く吹くことが多く、バイクの運転には十分な注意が必要です。
冬期間(11月〜4月頃)は積雪や路面凍結、地吹雪などにより、多くの区間で閉鎖されたり、非常に危険になったりするため、バイクでの走行は避けてください。
道中で味わいたい絶品の海鮮グルメ
オロロンライン沿いの町々は漁業が盛んで、新鮮な海の幸をリーズナブルに味わうことができます。
南部の増毛(ましけ)町は、ボタンエビや甘エビ、ホタテなどが有名で、新鮮な海鮮丼を提供するお店が多数あります。
羽幌町は甘エビの水揚げ量が日本一を誇り、エビをたっぷり使ったご当地グルメは必食です。
途中の道の駅や食堂に立ち寄り、その土地ならではの旬の味覚をぜひ堪能してください。
