バイク盗難の傾向と具体的な盗難手口

駐車されているバイク

バイク盗難の最新傾向

警察庁のデータや保険会社の統計によると、バイク盗難には一定の傾向が見られます。
まず、盗難被害に遭いやすい車種としては、市場での人気が高く、中古車としての需要も高い、250cc以下のスクーターや、スポーツモデルなどです。

これらの車種は海外への転売が容易であるため、プロの窃盗団に狙われやすい傾向にあります。

次に、盗難場所としては、無施錠の駐輪場や、アパート・マンションの敷地内、自宅の敷地内といった、日常的に利用している場所での被害が最も多く報告されています。油断が生じやすい自宅周辺での対策が特に重要です。

時間帯については、人の目が少なくなる深夜から早朝にかけての犯行が目立ちますが、人目につきにくい駐車場などでは日中の犯行も発生しています。

具体的な盗難手口と狙われるポイント

プロの窃盗団は、一瞬でバイクを運び去るための巧妙な手口を持っています。

破壊工作による解錠・始動

最も一般的な手口は、物理的な破壊によるものです。
ハンドルロックを無理やり壊したり、鍵穴に特殊な工具を差し込んで破壊したりすることで、短時間でロックを解除します。

さらに近年では、高性能なイモビライザーを搭載した車両であっても、イモビカッターと呼ばれる特殊な機器を使って電子ロックを無効化し、エンジンを始動させる手口が増加しています。
犯行が短時間で終わるよう、事前に下見が行われているケースがほとんどです。

力任せの積み込み・運搬

大型バイクや防犯対策がしっかり施されている車両に対しては、複数人で持ち上げ、ハイエースなどの大型バンやトラックに積み込んで運び去るという力任せの手口が使われます。

この手口では、頑丈なロックを切断する時間すら惜しみ、バイクごと運び去るため、地球ロック(バイクと動かない構造物を強固なチェーンなどで繋ぐこと)をしていないと非常に有効な手段となってしまいます。

効果的な多重防犯対策

プロの窃盗団は、犯行に時間がかかることを最も嫌います。そのため、複数の異なる種類のロックを組み合わせる多重防犯対策が最も効果的です。

ロックの二重・三重化と地球ロック

まず、頑丈なU字ロックやチェーンロックを複数箇所に施錠しましょう。
特に重要なのは、バイクのフレームやホイールと、電柱や構造物などの動かせないものとを繋ぐ地球ロックです。これにより、積み込みによる盗難を防げます。

視覚と聴覚に訴える対策

ロック以外にも、防犯アラーム(警報機)の設置や、目立つ色のカバーやロックを使用することも有効です。
警報音は犯行を諦めさせる強力な要素となります。

また、盗難発生時にはGPSでバイクの位置情報を追跡できるGPSトラッカーの導入も、車両を取り戻す上で非常に有効な手段の一つです。
これらの対策により、犯行を遅らせ、目立たせることで、愛車を守る確率を大幅に高められます。