初めてバイクに乗る人に守ってほしいこと

バイク・ハンドル

完全に安全な乗り物などは存在しない

バイクにあこがれて免許を取れる年代になったら絶対にバイクの免許を取るんだと思っている方は多いと思います。
最近は中年、壮年クラスのライダーが青春時代を思いだしまたバイクに乗り始めているという現象も起っており、バイクブームの到来か?ともいわれています。

これからバイクに乗り始めるという人は、まず、バイクも車も完全に安全な乗り物ではないということです。
今は車に自動制御運転機能などがついて、事故防止などの機能がドンドン装着されていますが、それでも完全に安全ということはありません。

また四輪と比べてバイクというのは、体が何からも守られていない状態で乗るわけですから、車よりもずっとリスクが高いものだということを理解しておくことが必要です。

毎年、バイク事故で大勢の命が奪われていますが、ちょっとした気の緩み、ちょっとした油断から起る事故も多く、これからバイクに乗る方には、しっかりと守ってほしい事を理解しておいてほしいのです。

バイクに乗る事が出来る自分の環境に感謝

まず、バイクに乗る事が出来ること、それを周囲が許してくれたことに感謝したいです。
バイクに乗りたいといっても親御さんが絶対にダメと許してくれないこともありますし、生きていく環境の中、バイクに乗る事が出来ない経済的余裕がない方も多いです。

大切なご家族がバイクに乗る事が危険とわかっていても、どうしても乗りたいという強い気持ちのご家族に対して、安全運転をすることを約束してバイクに乗る事を許してもらっているのだと考えるべきです。

危険運転で交通事故を起こし、万が一命を落とすようなことがあれば、バイクの免許を取得させたご家族は一生悔やみますよね。
自分が被害者でなく加害者になるという場合も最悪の事態として起こり得ます。

バイク購入時に加入する自賠責保険の補償には限度があるため、多額の賠償金を支払わなければならなくなった場合、経済状況によっては家庭崩壊の危機に追い込まれます。
そのようなリスクを見越して任意保険への加入を進めてくれる親御さんもいることでしょう。

バイクはカッコよくスマートに乗る事が大切

いきがってスピードをだし、カーブもぐいぐいスピードを出したまま曲がり、結局事故・・・という話もよく聞きます。
はたからみていて、これは事故るでしょ?と思うような運転をしている人はカッコよくなんてありません。

”ライダーの現実は「知っているだけ」で「やっていない」ことが多いのです。たとえば、バイクは常時点灯走行だけど、クルマでも雨や夕方には早めに点灯すべきと頭でわかっていても大半のドライバーはやっていません。”
引用 – 日本二輪車普及安全協会

面倒くさがることなく安全運転を考えて車にも人にもしっかり気を使い、スマートな運転をしている人こそ、素敵なライダーだなと思います。
バイクはワインディングを楽しんだり、スピード感を味わうことが楽しい乗り物かもしれませんが、命を落とす危険を冒してまでワインディングを楽しむライダーは真のライダーといえないでしょう。

バイクに優しい運転ができるライダーこそ愛すべきライダー

バイク経験が長いライダーは、バイクの様子を見ながら感じながら、運転をします。
今日はエンジンの調子がいい感じ、今日は無理しないほうがよさそう、メンテナンスが必要かな?などと考えながら乗っています。

バイクから発せられるメッセージを完全に無視して、バイクに乗っている人がいますが、バイクに優しい運転ができてこそ、ライダーというべきです。

アクセルをいきなり吹かしたり、急ブレーキを踏んでみたり・・・バイクが悲鳴を上げるような運転をするスマートではない運転は決してかっこよくありません。

バイクは気持ちを引き締めて乗るもの

バイクというのは転倒すれば命を失う可能性もある乗り物です。
気を緩めて乗る乗り物ではないということです。

公共交通機関は人の運転、プロの運転に乗っているので、気持ちを緩めてリラックスして乗っていいと思いますが、バイク、車の運転を自分がしているようなら、気持ちを緩めて乗るということはイコール、自分を傷つけるかもしれない運転、人を傷つける可能性のある運転です。

バイクに乗る時には非常に危険な乗り物に乗っているのだと心にしっかり思うこと、もしも危険な目に合えば、自分はもちろん、家族がどういう気持になるかを考えましょう。

バイクというのは経験を積んでいても転んだり、事故を起こすということがあります。
経験のあるライダーほど、運転に慎重になりますし、峠も慎重にワインディングしています。

決して過信して乗る事の出来ない乗り物なのです。
実力があっても慎重にしっかりと運転する人こそ、素敵なライダーです。
経験も実力もない人が攻める運転をすれば周りの人に迷惑をかけてしますし、場合によっては自分の命と人の命まで手にかけてしまうことになります。