バイクは危険な乗り物と肝に銘じておく


バイクを乗る際のライダーのリスクを知っておこう

バイクは危険な乗り物とよく言われます。
日頃運転しているバイクを愛するライダーにとっては「どこか危険なんだ?」と反論したくなるかもしれませんが、バイクを愛しているからこそ「恋は盲目」になってしまう面もあります。
客観的に見てどれぐらい危険なのか、ライダーにどんな事故のリスクがあるのかを確認しておくことは安全運転を心がける上でも大きな意味があるでしょう。

ちなみに警視庁のデータによると、東京都内における交通事故の死亡者のうち約4分の1がバイクでの死亡で占められています。
車に対するパイクの数や歩行者のリスクなどを考えると、バイクの比重がとても高いのは明らかです。

バイクのリスク・危険性は、この乗り物ならではの特徴が挙げられます。
何しろ車なみの速度を出すことができる一方で、ライダーの身体は車のように車体に保護されておらずむきだしの状態、衝突や接触が起こった際には直接身体に衝撃が及ぶことになります。
近年のバイクの事故では右直事故が増えていると言われますが、直進していたところに右折してきたバイクが側面からぶつかってこようものなら、車体とライダーの身体が激突として大きな被害をもたらすことにもなりかねません。

また、単独の事故が多いのもバイクの特徴です。
もともと二輪車という不安定な状況なうえに、強風や横を走る大型車がもたらす風や振動の影響を受けやすいため、スピードを出しすぎている時などに急に不安定になってコントロールを失った結果、壁に衝突するといった事故が起こりやすいのです。
こうした運転が不安定になる二輪車ならではの弱点と、身体がむき出しになっているので事故のときに被害が大きくなりやすい点は、バイクのリスクとしてつねに意識しておく必要がありそうです。

他の乗り物との比較

先述したように、車なみのスピードがでる一方で車のように身体が車体に保護されていません。
自転車と同じく二輪車で四輪車に比べて不安定な面があるの一方で、車体が大きく重いので自転車のように簡単にバランスを取り戻すことができるわけでもないのもバイクの特徴です。

さらに自転車と比較して、悪天候の時にも走りやすい一方、自動車と比較して悪天候の際の運転時の危険が高くなります。
スピードを出した状態で衝突・接触を起こすリスクが高い一方、自動車と比較して車体が軽いので衝突したときに吹っ飛んでしまいやすく、それが大きな被害を出すこともあります。
さらに、自転車とは違いつねに車道を走る必要があるうえに自動車と比較して目立ちにくいので、自動車のドライバーの視界の死角に入ってしまうことで事故をもらいやすくなるリスクがあります。

こうした他の乗り物との比較を見ても、バイクには危険な面が多数あることがうかがえるのではないでしょうか。
これまで事故を起こしたことがないからといって、これからも無縁とは限りません。
バイクを愛している人こそ、危険な乗り物としての意識をもって自分とバイクの両方を大事にして運転する心構えがほしいところです。