ブレーキを強くかけるための握り方


ブレーキの握り方が大事

ブレーキをしっかりかけるためには、グリップが大切です。
バイクのブレーキの掛け方の基本は握り方にあり、ブレーキを握る際に考えたい三つのポイントがあります。

ひとつ目は、アクセルワークからブレーキへスムーズに移行することを意識することです。
アクセルを回しながらブレーキをかけてしまうと、どうしても制動が甘くなってしまいます。
これを避けるためには、アクセルを確実に閉じることが大切です。
アクセルが閉じたのを確認したのちに、ブレーキをかける動作をしましょう。

ふたつ目は、ブレーキをどんな場合でもしっかり握ることができるかです。
例えば急ブレーキをかける場合、フロント側のブレーキをしっかりとグリップしてブレーキをかけることが必要になります。
握り方が甘いと、急制動において制動距離が伸びてしまう可能性があり、事故を招くリスクが高くなります。

みっつ目は、ブレーキをかける際に、レバーの加減を変えることができるかです。
自分でレバーの調整をできるようにすることが、しっかりとブレーキをかけるのに役立ちます。
ブレーキを握る場合、手の大きさによってグリップできる範囲が違ってきます。
ツーリングの際のドライビングテクニックもそれぞれ違いますから、自分に合ったブレーキの握り方を覚えることが大切です。

ブレーキのお手本の握り方

スタンダードなのが4本で握る方法で、いわゆる4本がけと呼ばれるスタイルは教習所で学ぶ基本的な握り方です。
人差し指から小指の4本の指をレバーに当てて、ブレーキをかける時には4本の指でしっかりと握ります。
メリットは、アクセルをあけた状態で制動をかけることが避けられます。

3本かけというのは、中指から小指の3本の指でブレーキをかける方法です。
メリットは、手が小さい人でもブレーキをしっかりと握りかけやすくなることです。
4本がけではちょっとブレーキが握れないという場合には、3本がけをマスターすることでより握りやすくなるでしょう。
同時に人差し指が使えるので、人差し指を使ってアクセルワークをすることもでき、4本がけではできなかった運転が楽しめるようになります。

最後は1本/2本がけで、このスタイルは人差し指もしくは中指と人差し指でブレーキをかける方法です。
人差し指と中指にしっかりと力を入れてブレーキをかけます。
このスタイルをマスターすると、ワインディングでの走行がよりスムーズにできるようになります。
具体的にはアクセルをカーブごとに開ける場合、ブレーキを緩めてすぐにアクセルを開く動作に移行ができます。

ロングツーリングが多いライダーだと、1本もしくは2本がけを実践しているライダーも多いのではないでしょうか。
ただし、手が小さい人はブレーキに力を入れにくくなってしまうので、手が大きい人向けの握り方になります。